前世の記憶

空の青さと、海の青さが同じだと思ったのは、そっと風が髪の毛を揺らした時だった。とても静かな景色であるため、太陽の光に音がついているような錯覚になる。

じりじりと音が聞こえてきそうなくらい強い太陽の光が海、面に反射して白い粒が現れては消えていく。私は座っている海辺の壁に横になり、より一層太陽が見えるような態勢になる。

私がなんという名前で呼ばれているのかは、わからない。その部分だけノイズが入るからだ。

何度も観たこの映像の後に、場面が転換する。

私は全力で駆け上がっている。誰かの手を強く握りしめている。後ろを何度も振り返ると大きな津波が迫っていて、後ろを見ていけないと、自分に何度も言い聞かせながら、この町で一番高い場所を目指そうとしているようだ。

また、場面転換。水の中で誰かの手を握っている。その人の手を放した瞬間に私の記憶は消える。

これとセットで思い出す過去は。

たぶんローマ。通常テレビで見る赤いマントではなく、黒いマントを羽織っていて馬上で下を向いている。前日に、上官と言い争っていたから、あまり眠れなかったのに、上を向くと野営の火が消されて、煙が立ち上っている。これから戦争だ。

上官とは、考え方があわず、いつも言い争うことになる。私が死なせたくないのは、そのすべての人であるということを何度言っても、そのような考えで将軍を目指す人はいないと、言われている。誰かを死なせない。そこは共通であるのに、その誰かは、上官にとってはローマ市民であり、この戦場にいる兵隊ではないそうだ。

思い悩んでいる様子を隠すため、こうやって早朝一人で崖の上に立っている。

 

この二つの夢は何度も観ます。

本屋などで、ふと足を止めるのは、ギリシャの神殿の写真。
私の知り合いなどは、仏教関係ではないかと言いますが、あまりピンときません。
前世はないかもしれないし、あるかもしれません。

その答えは、もう少ししたら明らかになることでしょう。
答えが明らかになりましたら、またここで報告します。

染井碧

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